Q.建築基準法を勉強したいのですが、いまいち頭に入ってきません?何が原因でしょうか?

GiVerS RYO
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私の答えとして、「まず、あなたが何を目指しているのか」によります。1級建築士の学科対策でしょうか?それとも設計実務上の手続きや斜線制限などについてでしょうか?はたまた、地方公務員として建築指導課に配属されたり、民間の確認検査機関に就職/転職したからでしょうか?もしくはクライアントの立場でしょうか?

それぞれのステージにおいて、「建築基準法を理解する」という意味合いが異なってきます。

私の経験上、地方公務員の立場の方(特に若手の方)に対するアドバイスとして、以下の説明をご覧ください。

 

 

※以下に挙げる要素が全てです!というわけではなく、数ある要素の中の一つであるとの認識でご覧アレ

 

法を体系的な構造からレクチャーしてくれる人がいない(少ない)

私の経験上と言っておきましょう。

建築基準法を扱う仕事に就いた際、まずは分厚い法令集や関連参考書などをドサドサ渡され、「はい、今日からこれが君の武器ね♪」と言われる方が多いのではないでしょうか?

そして、学習効率のめちゃめちゃ低い座学が始まります

広義スタイルの座学による学習定着率はカス程度であることは周知の事実にもかかわらず、あなたを含めた集団に対する教導方法としてなぜかこれが採用されます。

その理由は、あなたを教導するカリキュラムを組むのが先輩職員だからですね。とくにこの教導カリキュラムを作成しているのが課長や部長であった場合にはちょっと残念な結果が待っています。それはこちらの記事をご覧ください

と、私は座学には批判的な立場ですが、その内容についてはとても有効だと考えています

なぜなら、唯一といって良いほど体系的に法と実務を絡めて紹介してくれるからです。

ただ、聞き手としては配属されたばかりで、講師役の先輩職員の言葉の意味合いがうまくつかめず、右から左へ抜けていくでしょう。

ここで配布されたテキストやパワポのデータを大事に保管しておき、ある程度経験を積んでから見直すと、まったく異なった見え方がするので、お勧めです。

さて、こうして座学が終わった後に、先輩職員又はチーフ/係長クラスの人があなたの教導役となるわけですが、これも当たりはずれの多い家庭教師みたいなものですね。

特に地方公務員の場合だと、経歴が長い人(=詳しい人)に教わる可能性が限りなく低いのです。これは異動サイクルのせいで、おおむね5,6年もいれば他部署へ異動します。

さらに、地方公務員の場合は、主に3主種類の職場に異動先が分かれます。「建築指導」「公共工事」「都市計画」。「建築指導」畑から異動して、また「建築指導」の畑に帰ってくるのに10年以上かかることはザラです。10年経過したら法律なんてガラッと変わってますよ。

 

という感じですので、教導役の人も、①そんなに法規に精通していなかったり②団塊の世代が抜けた昨今だと若手職員が急増しているので、そもそも建築法規の知識の蓄積が無い人が多かったりします。

ということで、あなたには体系的に法律を教えてくれる方が(教えてくれる質の高い機会が)少ないのが原因だと考えられます。

 

再現性の無いその場しのぎの理解レベルで済ませてしまっている

これは実はあなたにも原因があるかもです。

もちろん、教導役の先輩があなたの質問に対して、的確にアドバイスをできれば問題ないのですが、私の経験上はこれが出来ていない人が多い印象です。

どういうことかと言うと、(先輩職員に質問した際に「YES・NO」の答えだけで終わることはないかと思いますが、)質問者が再度同じような事象に遭遇した際に、論拠をもって同じことを第3者に論説できるレベルまで達しないと、教えたことにならないのです。同時に理解したことにはならないのです。

特に法規に詳しい先輩職員が近くにいる環境で陥りがちなのが、「答えクレクレ症候群」状態になることです。(私の造語です。)

自分で調べるより、あの人に聞いた方が解答が正確で速いからなぁと、つい甘えたくなる気持ちはわかりますが、答えをもらう際に「ありがとうございます。あの、私も第3者に説明できるようになりたいので、もう少し理論立てて説明してもらえますか?」と聞いてみましょう

 

そもそも高校・大学と「The 理系」で生きてきたから「日本語に抵抗感を持っている」

建築基準法は、法文を読む前に「法の基礎知識」が必要となります。「又は」「及び」といった基本的なことから、「その他の」「その他」の違いや、「準用」「読み替え」といったテクニカルな部分まで、基礎知識が無いと真に理解できないものです。

しかし、建築業界全般に言えますが、大卒に限った話をすれば、みんなほとんどが理系の学部出身のため、そもそも法学基礎の科目を履修していないのが原因だったりします。もちろん、「法規」という科目はありますが、蓋を開けてみれば2級建築士の資格対策用に設けたカリキュラム内容だったりします。

そして、いわゆる「国語」力に自信を持っていなかったりするので、これも原因だったりするわけです。

 

じゃあ、どうする?

上記の原因って、結構根本的な問題であると同時に、なかなか容易に改善できるものではないものだと思います。

ということで、ALU建築法科大学校で、ここら辺の原因を少しでも解決するべく記事を更新していこうかなと思います

(結局そういうことか・・・)

 

以上

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