[令和元年度]考査B計画Ⅱの出題問題予測
見出しの年度を必ず確認してください。
はっきり言って気休め予測です。当たっても当たらなくても偶然です。
計画条件
用途地域・防火地域指定・道路幅員
用途地域は真っ新な「商業地域」か「近隣商業地域と第一種住居地域」と予想します。
真っ新な「商業地域」の出題は平成26年度にあり、ドライクリーニング工場が建築物用途として出題されております。そろそろ出題の可能性が・・・
過去の出題のほとんどが「準防火地域」ですが、「防火地域」と「準防火地域」にまたがる可能性もあります。が、これまで通り「準防火地域」として考えて問題ないでしょう。
接道に関して、2面接道の角地で、道路幅員は「10mと6m」と予想します。最近はずっと「12mと4~8m」でしたので、狭い幅員の設定による道路斜線NGの問題が想定されます。
敷地面積・建築面積・延べ面積・階数
敷地面積は過去の平均値を採用して「1500㎡」程度、建築面積は問題図面の収まり上の妥当値として「1000㎡」程度、延べ面積は3000㎡から9000㎡と差が大きいのですが、去年一昨年度と3000㎡級でしたので今年は多少のボリュームアップを見込んで「4000㎡」程度、階数は統計的な妥当値として「地上5階、地下1階」と予想します。
建物用途
計画建物の用途は、頻出用途である「物販店舗」は外せないとして、あとは、「共同住宅」と言いたいところですが、昨今の社会的ニーズを考慮すると「老人ホーム等」の福祉施設系を大胆予想します。こうすることで、出題者としては平成30年度の法改正による共用部の容積緩和の問題と絡めて出題できるので、時事的要素の高い良問を作成できると考えます。あとは「老人ホーム等」と比較的親和性のある「自動車車庫」、「サービス店舗」、「診療所(患者の収容施設なし)」が考えられます。ちなみに「事務所」は、過去に「老人福祉センター」の出題があった際は計画されませんでした。
まとめると、低層階に「物販店舗」、「サービス店舗」、「診療所」を計画し、3階以上に「老人ホーム等」、地階に「自動車車庫」といった予想です。
審査内容
用途規制
出題確率90%です。毎年出題されていますからね。
建蔽率
出題確率は90%です。これも毎年出題です。
容積率
出題確率は90%です。これも毎年出題です。
道路斜線
出題確率は90%です。これも毎年出題です。
最近、少しだけ出題傾向に変化が見られますが、記述に時間がかかるのは昔から変わりませんね。
捨て問にするかはご自身の判断にお任せです。
隣地斜線
出題確率は60%です。平成15年以降で、隣地斜線の出題が確認されたのが平成26年、28年、29年の3回です。ここ5年以内でみると5回に3回は出題されています。
建築物が高層化すれば、自ずと出題されるでしょう。今年のALUの予測では、高層部に「老人ホーム等」が計画されると考えていますので、問題としての高層化は容易ですね。
北側斜線
出題確率は10%でしょう。北斜の出題は、1,2年の間をおいてから出題される傾向があります。
よって、昨年度(H30年)に出題がありましたので、今年の出題可能性は限りなく低いと予想します。
防火区画(面積区画・竪穴・異種用途)
出題確率は90%です。竪穴区画が出題されるか、異種用途区画が出題されるかは予想がつきませんので、両方に対応できるようにしておきましょう。
昨年は、珍しくというか、平成15年以降では初めて「面積区画」が出題されました。2年連続出題ということは考えにくいのですが、難しいところではありませんので、おさえておきましょう。
高層区画の出題可能性については、問題を11階建以上にする必要があるので、出題傾向の抜本的見直しを行わないといけないでしょう。ということでノーマークで大丈夫そうです。
直通階段
出題確率は50%です。直通階段に関する出題の傾向として、波があります。それは2~4年の間を開けて2,3年連続で出題されるという波です。
去年(H30)は久しぶりに出題がありましたので、傾向からして2年連続の出題の可能性がやや高いと予想されます。
避難階段
出題確率は80%です。出題の無かった次の年は必ず出題されております。
物販店舗の階段幅
出題確率は20%です。平成29年度に初出題されました。
今年も「物販店舗」の出題は必須ですが、いかんせんデータが無いので、なんとも予測し難いところです。
難易度調整のために出題の可能性はありますが、かなり小さい可能性ですね。
内装制限
出題確率は85%です。去年(H30)を除いて、毎年出題です。
これは出題されるとして対策しておいて損はないでしょう。
歩行距離
出題確率は50%です。去年は平成26年以来に、久しぶりの出題となりました。
出題された場合は2年連続での出題の傾向があります。
排煙設備
出題確率は60%です。平成28年度は排煙の告示適用についても出題されていますので、しっかりと過去問でおさえておきましょ。
非常用照明
出題確率は60%です。ここ2年を除き、排煙設備か非常用照明のどちらかが出題されております。
難易度調整で排煙設備と非常用設備の両方の出題の可能性も考えられます。
廊下の幅
出題確率は40%です。過去3年だけを切り取ると66%の確率で出題されておりますが、それ以前は5年に一度程度の出題傾向です。
直近5年程度以内で考えれば、出題されてもおかしくないな、といった印象です。
非常用進入口
出題確率は10%です。平成15年に出題があってから、15年間出題がありません。
出題者側に立つと、作問時の与条件など(令126条の7と告示1831)の設定が少々面倒なので、出題が見送られている可能性があります。
以上、みなさまの学習の参考となれば幸いです。