平成29年度 考査B 計画Ⅰ出題問題予測

平成29年度 考査B 計画Ⅰ出題問題予測

平成20年度以降の過去9年分の出題内容から、考査B計画Ⅰ(配点予測15点分)の問題予測を行いました。

これから考査Bを対策始める方には、効率よく点数を取るために、是非参考としてください。

 

平成29年大胆予測

建物用途・・・兼用住宅 or 長屋 

用途地域・・・1低

防火・準防火地域の指定・・・なし

容積率・・・80%

建ぺい率・・・40%

道路による敷地減・・・あり(42条2項道路)

敷地面積・・・275㎡

構造・・・木造

階数・・・2

原動機の出力・・・0.76kw

必須解答項目

建ぺい率〇

絶対高さ&斜線制限〇

軸組み計算〇

界壁の構造△

用途制限〇

居室の採光×

換気量計算〇

特に対策すべき過去問・・・平成25年及び平成27年度の長屋の界壁、平成26年及平成20年の兼用住宅

 

解 説

建物用途・・・兼用住宅 or 長屋 

兼用住宅と長屋(専用住宅)は、毎年交互に出題されており、平成28年度は兼用住宅であったため、今年は“長屋”の出題可能性が高まっております。

一方で、近年の民泊や子育て支援施設(認定こども園)の戸建て住宅のストック利用の流れから、兼用住宅の可能性も捨てきれません。

最低限、長屋と兼用住宅の両パターンを対策しておきましょう。

 

用途地域・・・1低

これは、過去9年間変わらずですので、間違いないでしょう。

 

防火・準防火地域の指定・・・なし

これは、過去9年間変わらずですので、間違いないでしょう。

 

容積率・・・80%

容積率自体は、計画Ⅰにおいてほとんど意味をなさないので、気にする必要はなさそうです。

ちなみに、容積率の設定は平成22年度から始まり、以来、平成22年及び平成24年は60%、他は全て80%の設定となっております。

 

建ぺい率・・・40%

平成21年までは50%の出題もありましたが、平成22年以降は全て40%となっておりますので、今年も40%が濃厚です。※角地緩和の記載を見逃さないようにしましょう。

 

道路による敷地面積の減少・・・あり(42条2項道路)

42条2項道路に面している確率は、ほぼ100%です。中心線から等分の後退なのか、反対側が崖地あるいは河川の場合のセットバックといった基本的なことはおさえておきましょう。

 

敷地面積・・・275㎡

これは、過去9年間の平均値です。minは188㎡、maxは368㎡です。

 

構造・・・木造

いきなり鉄骨造に変更することはないでしょう。仮に鉄骨造が出題されても、木造の軸組計算の問題がなくなり、代わりに住宅の居室の採光計算の出題はありえるでしょう。

 

階数・・・2

過去、ずっと木造2階建てです。

 

原動機の出力・・・0.76kw

長屋の場合は原動機使用の可能性はないでしょうが、兼用住宅の場合は十分に注意が必要です。原動機の出力数によって用途違反となった平成20年の問題を一度見ておき、解答をイメージしていくと効果があると思います。

 

必須解答項目

建ぺい率〇

これは、毎年出題されておりますので、対策は必須です。

 

絶対高さ&斜線制限〇

これも対策は必須です。

(55条)絶対高さは10mを超えることはあり得ない計画のため問題ないかと思います。

道路斜線は、計画Ⅱと比較して優しめの設定ですので、トライしてもいいかもしれません。ですが、中間点があったとしても配点は1点だと思いますので、潔く捨てるのもありです。

隣地斜線は、1種低層のため適用なし、と記載すれば1点ゲットです。

北側斜線は、北側隣地が宅地なのか公園、河川、道路なのかによって5m立ち上げの位置がかわってくるの注意が必要ですが、基本的には1.25の勾配で検討すれば問題なく解けると思います。

 

軸組み計算〇

これも、毎年出題されています。

特に、平面図での拾い間違いだけは避けるようにしたいので、少し時間がかかってもいいので、確実に数えるようにしましょう。例年だと、軸組NGの指摘の問題が多い印象です。

 

界壁の構造△

長屋が出題された場合の対策は必要そうです。平成27年及び平成25年の過去問題は一度みておきましょう。

 

用途制限〇

兼用住宅が出題された場合の対策が必要です。特に原動機の出力ワット数のオーバーの出題の可能性があります。平成20年度に出力数がオーバーしております。

 

居室の採光×

専用住宅の場合に出題の可能性があります。

といいつつも、出題の可能性はとても低いです。

 

換気量計算〇

今のところ毎年出題されていますので、今年も出題が濃厚です。

シックハウスの法律ができてから、比較的年数が浅いため、出題が続いてるものと思われます。

 

特に対策すべき過去問・・・平成25年及び平成27年度の長屋の界壁、平成26年及平成20年の兼用住宅

 

最後に

おまけで、指摘項目についても、アルゴリズム解析した結果をお知らせします。

・北側斜線制限NG

・軸組計算NG

・用途地域NG(出力ワット)

毎年、必ず1~3項目はNGとなります。軸組計算に関しては、平成22年以降では、昨年の28年以外は全てNGとなっております。

また、最近では高さ制限のNGが少なくなっており、そろそろ高さ制限のNGが予測され、平成20年以来の北斜あたりが怪しいのではないかと考えます。

 

以上、みなさまの学習の参考となれば幸いです。

 

GiVerS RYO

Copyright© 法規塾 , 2024 All Rights Reserved.