考査Bにおける効率的な勉強法

当サイトに以下のようなお問い合わせがありましたので、お答えしたいと思います。

相談者:『ぽんた』さん ※これからは、敬称は「様」ではなく「さん」に統一したいと思います。

問い合わせ内容:今年初受験です。最近、考査Bの勉強を始めましたが、効率的な勉強方法が見つけられません。とりあえず過去問を暗記していますが、効率的とはいいがたいです。オススメの勉強法があれば教えてください。また、考査Bの問題文読取りのコツがあれば、教えていただきたいです。

 

オーダーは「考査Bにおける効率的な勉強法」ということですね。

 

最初に答えを出しておくと、「復習の自動化」です。

 

「はて?」という疑問が起こりそうですが、簡単に説明させていただきます。

 

と、その前に、今現在(7月23日月深夜時点)で、試験まで5週(40日)程度なわけですので、考査Bの計画Ⅰ・計画Ⅱ・計画Ⅲの過去問くらいは目を通したことがあるという前提でお話をすすめますね。

 

試験までの残りの学習時間を考慮すると、過去問を丁寧に一つ一つ真面目に解答を何度もノートに書く行為には、限界があります。

 

例えば、平成29年の考査B計画Ⅱの過去問を、問題を精読してから模範解答をノートに丸写しし、別の日に平成28年度の問題を同じ要領で行い、また別の日に平成27年度の問題を・・・とやっていくと、残念ながら復習の時間や2回目の学習の機会を逸してしまう可能性があります。

 

よく「私は書きながら覚えるタイプ」という方がいますが、難しい漢字の試験ではないので、残念ながらとても非効率としか言えません。※この見解は、科学的に証明されています。20190620追記

 

少しだけ「記憶」について座学的に触れておきましょう。

 

人間の記憶メカニズム

人間の記憶についての研究結果として、有名なものに「エビングハウスの忘却曲線」と「ラッセルの復習曲線」というものがあるのはご存知でしょうか?

 

「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間の記憶量は、学習した直後に急落することがわかっています。(20分程度経つと半分ぐらい忘れている。)

 

また、「ラッセルの復習曲線」によると、学習後すぐに復習したほうが記憶の定着率が高く、時間が経つにつれて復習間隔を長くしても大丈夫なことが分かっています。

 

記憶に関する二つの特性からすると、学習後のベストな復習のタイミングは、学習後20から30分後に復習し、1日後、1週間後、1か月後という具合に、しだいに間隔を空けると効果的のようです。

 

 

最強の時短方法は、模範解答の「録音」又は「動画撮影」

「記憶」のメカニズムについては、とにかく復習をすることが大事だということがわかったところで、具体的な学習法ですね。

 

実際に市販されているテキスト(手引き)の模範解答を、時間計測も兼ねて、一度はノートに記述する作業は必要になってきます。※意外と時間がかかることに気が付きます。

 

2回目も同じことをやっていたのでは時間が惜しいので、声に出して読み上げます。または、スマホを利用して、模範解答(もしくは自己流にアレンジした解答写し)を撮影しながら声で解答を読み上げます。※声に出して読む学習方法は、書いて覚えるよりも効果的と言われています。

 

そして、これをスマホアプリで何度も再生する方法がベストです。

※ちなみに、私はアンドロイドですので、『VLC』というアプリをインストールして活用しました。0.05刻みで速度調整が可能です。(最速で×4.00まで可)

 

そして、全ての問題(※正確には予測を立てて、必要そうな問題を厳選)について同様の作業を行い、復習は『過去問や模範解答を広げて音声再生』or『スマホを片手に読み上げ動画の再生』のどちらかといった感じでしょうか。

 

この学習法の利点は、復習がしやすいことに尽きます。

 

特に、『スマホを片手に読み上げ動画の再生』は、通勤中などのスキマ時間に学習ができるためお勧めです。

 

私の場合は、『読み上げ動画の再生』+『スマホアプリの倍速機能』により、考査B計画Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの復習を1時間半程度にすることを実現できました。←これが最強の「復習の自動化」です。

 

ネックなのは『自分の声がどうも・・・』といったところですね。笑

 

普段とは違った聞きなれない自分の声がするので、違和感(不快感)があります。

 

しかし、効果は絶大ですので、もし、まる1日などのまとまった時間が取れるのであれば、『音声化』の作業を一気にやってしまうのも手かもしれません。

 

この他、『考査Bの時間配分』の記事や、『計画Ⅰの問題予測』などをしているので、アーカイブからご確認ください。

 

・・・「問題文読み取りのコツ」は、計画Ⅰ、計画Ⅱ、計画Ⅲそれぞれですので、後日時間を作って解説しますね。

 

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