建築基準判定資格者検定の効率的な攻略法まとめ

以下の記事は、前身ブログ「最短攻略!建築基準適合判定資格者検定!」20161106に投稿した内容を一部編集したものです。

(20190808時点で修正を加えています。)

 

かなりニッチな資格ですが、文字通り「最短」で攻略する方法をご指南いたします。

私も資格取得のために勉強をしましたが、もっと効率の良い勉強方法があるのではないかと思いました。

ここでは無料でその攻略方法を公開していきたいと思います。

なぜ無料で公開するのかというと、ただ単純に受験されるみなさんには効率的な勉強をしていただき、その空いた時間をもっと別な有意義な時間に当てていただきたいとの思いからです。

また、最近では資格取得のために講座・学校も存在しますが、とってもとっても高額です。

私の周りにも同資格を取得している人はいます(ここ2,3年で8名以上)が、誰一人として学校へ通っていた方はいません

講座・学校を否定するわけではないですが、できれば最低限の費用で最大の結果を得たいものですね。

前置きはこれくらいにして、ここでは「最短」を目指すために、建築基準適合判定資格者の意義ですとか、建築主事に求められるものとは、といったことは一切語る気はありません。

 

さっそくですが、まずは試験の概要についてゴールから逆算してみましょう。
・平成29年度の試験は、8月25日(金曜日)で間違いないでしょう。(保障はできませんが)
・合格発表日は12月14日(木曜日)、1級建築士の合格発表と同日。(保障はできませんが)
・試験は100満点。
・考査Aは5択が17題、1題2点の34点満点。
・考査Bは計画ⅠⅡⅢの3題で、66点満点。(配点は非公開)
・合格基準点は67点。(毎年)1,2点の変動あり
ここら辺の情報は国土交通省のHPから把握することができます。(※ご自身で検索ください。)

 

ここからは講習会(某行政庁主催)で聞いた話であって、国交省の担当部が決めているわけではないので、信じるかどうかはあなたにお任せいたします。

1級建築士の資格と同様に、資格取得者の数は国によってコントロールされます。しかし、1級建築士と決定的に異なるのは、学科試験の合格点(90点±1,2)のような調整は行わないことにあります。つまり、1級建築士の試験では、2次の製図試験は40%の合格者を毎年出すため、1次試験の合格基準点を90点前後で調整して、毎年安定的に資格取得者を確保します。一方、建築基準適合判定資格は、年度によって問題の難易度を上げ下げすることで、資格者の総数をコントロールしています。(正確には“らしい”。)簡単に言うと、誰でも合格点の67点を超えれば、合格できる試験なのです。

試験が簡単な傾向があると、基準点を数点上げて、合格者数の調整を図っている模様です。20190807追記

 

ここから具体的に攻略法に触れていきたいと思います。

まずは、トータルの勉強時間の配分です。

よく勘違いされるのが、毎日3時間、土日祝日は6時間、合計で1000時間を目標といったものがありますが、これは目安であって、いわゆる根性論です。

ここのブログを読んでいる方には、もっと効率の良い勉強法を伝授いたしますので、ご安心ください。

といいつつも、目安は大事なのは素直に認めます。

その上で、私が提案する勉強時間の配分は、試験から逆算していく方法です。(あくまで目安です。)
・試験1週間前(8月20日~) 平日3時間 休日8時間
・試験1か月前(7月末~) 平日2時間 休日6時間
・試験2か月前(6月末~) 平日1時間 休日4時間
・試験3~5か月(3月末~) 平日30分 休日3時間
・試験6~8か月(1月末~) 平日2時間 休日3時間
・試験9か月前 (12月) 平日1時間 休日30分

なぜ、試験9か月前の12月から開始なのかというと、私のお勧めする法令集の発売日が12月の1日になっているためです。笑

法令集についても、1級建築士と異なり、1級建築士専用のINDEXは全く役に立ちません。(といいつつも、一部は役に立ちました。)

各月の時間の使い方は、今後触れていきたいと思います。

次に、攻略のための点数配分についてです。

・考査Aは17題中16題は確実にとる。欲を言えば満点を狙いところですが、実際に1題くらいは間違えるものです。

つまり32点をゲットします。

・考査Bは計画Ⅰ=木造2階建て意匠審査、計画Ⅱ=RC中層(5階程度)意匠審査、計画Ⅲ=構造審査(剛性率判定)に分けられます。

私は、実務では意匠審査しか経験がないので計画Ⅲはどうも苦手意識がありましたが、問題を解いてみると一番簡単だということがわかります。
問題は大きく20題前後(計画Ⅰ=5題、計画Ⅱ=9題、計画Ⅲ=6題)あるので、1題3点程度だと仮定して、計画Ⅰは15点の満点狙い、計画Ⅱは斜線制限を捨てて(なぜ捨てるかは後日説明)他は中間点狙いの18点程度、計画Ⅲは満点を狙いところですが、平成27年度のように新しい問題となった場合も考慮して半分の9点狙いとします。(平成28年度は過去に出題のなかった告示による算定が出題されました。)
つまり考査Bは42点をゲットします。

・整理すると、考査A32点、考査B42点で合計74点(>67点)となり、余裕(?)で合格できます。
みなさんの中には、75点程度ではなく80点・90点取得して合格したいと思う人もいるでしょうが否定はしませんが、時間帯効果がとても悪くなるため、75点前後を取りに行くことをお勧めします。(あくまで資格取得試験と割り切ってみてはいかがでしょうか?)

 

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