この記事はこんな方におすすめ
- 初めて受験する方
- 職場内で講師役となった方
社内勉強会等の参考としてもご活用いただけると幸いです。
検定の概要
建築基準適合判定資格者検定とは
平成10年の建築基準法改正(いわゆる“確認検査の民間開放”)により、従来の建築主事資格検定に変わって平成11年から実施されている検定です。
受験資格は?
以下、両方の条件を満たす者(法第5条第3項より)
1級建築士試験に合格した者(資格登録は不要)
2年以上の実務経験を有するもの(1級建築士試験の合格前後に関係なく加算)
受験申込の時期は?
チャンスは5日間のみ
例年、6月第1週の平日5日間のみ
気になる検定内容は?
出題及び解答にあたっては、その年の1月1日現在において施行されている内容で行われます。
考査Aの内容
- 建築基準関係規定に関する知識が問われます
- 五肢択一
- 17題
- 配点は34点
- 10:00 〜 11:25 1時間25分(85分)
- 構成:総則規定(3題) 単体規定(6題) 集団規定(5題)雑則規定(1題) 消防法(1題) バリフリ&建築物省エネ法(1題)
考査Bの内容
- 建築基準関係規定に関する知識が問われます
- 記述式
- 項目は、意匠(計画Ⅰ・Ⅱ)構造(計画Ⅲ)に大別されます
- 配点は66点
- 12:35 〜 16:00 3時間25分(205分)
- 計画Ⅰ:法6条1項4号建築物である木造建築物(2階建て)について、建蔽率や斜線制限、軸組計算、用途規制、必要換気量の計算など5項目程度が出題されます
- 計画Ⅱ:耐火建築物、地下1、地上7階程度の複合用途建築物について、集団規定(建蔽率、容積率、斜線制限、用途規制など)と単体規定(主に防火避難規定)が9項目程度出題されます
- 計画Ⅲ:設問1と設問2が出題され、設問1では設計一次固有周期T、Rt、ΣWi、地震力Qi、各数値の適・不適判断、設問2では剛性率や偏心率の各数値の適・不適判断や壁量について、計5題程度出題されます
- 考査Bはそのすべてに根拠規定を記入することが求められます
検定の実施日と合格発表日は?
8月末の平日
例年、8月の最終金曜日に実施され、合格者の発表は12月頃に一級建築士のそれと同日に国土交通省のホームページにて発表されます。
検定地はどこ?
全国9会場
全国9会場(札幌市、仙台市、さいたま市、新潟市、名古屋市、大阪市、広島市、高松市、福岡市)にて検定が実施されます。地方を拠点とする受験予定者の方の中には、前泊が必要となる場合があります。
受験者数と合格者数
近年の公表データより
受験者数は、1,200人(±100人)程度
合格者数は、400人(±100人)程度
合格率は、25%~45%程度