考査B 計画Ⅲ 層間変形角は「意匠階高」を用いよ!

剛性率を計算する場合の層間変形角の数値』の正誤を判定する問題が出題されます。

層間変形角』は自分で算出する必要がありますが、基本的には問題文に与えられており、その正誤を判定するスタイルの問題です。※平成29年度は、『全て正しい数値』として与条件となっておりました。


 

↓法文を確認しておきましょう。↓

(層間変形角)
第八二条の二 建築物の地上部分については、第八十六条第一項に規定する地震力(以下この款において「地震力」という。)によつて各階に生ずる水平方向の層間変位を国土交通大臣が定める方法により計算し、当該層間変位の当該各階の高さに対する割合(第八十二条の六第二号イ及び第百九条の二の二において「層間変形角」という。)が二百分の一(地震力による構造耐力上主要な部分の変形によつて建築物の部分に著しい損傷が生ずるおそれのない場合にあつては、百二十分の一)以内であることを確かめなければならない

 

実際のRC造の層間変形角は1/500~1/600となることが多いので、これを超えるような問題は考えにくいところです。

 

検定の場合、「1階、2階」の数値が誤っているケースが想定され、その理由は、「意匠階高」ではなく「構造階高」を採用しているためです。

 

つまり、層間変形角の問題では「意匠階高」を用いる必要があります。

 


「意匠階高」と「構造階高」を判別する方法

意匠階高」は、床板上面位置から上階の床板上面位置までの鉛直距離のこと。

 

構造階高」は、上下の梁の構造芯間のこと。

 

意匠階高を見分ける方法はとてもシンプルで、問題で与えられている「構造図・「Y〇通り略軸組図」」の建物高さやフロアラインが示されている数値です。(左側って言ったほうがわかりやすいかも。)

反対に、構造階高は、GLや建物高さに依存しない、梁の芯間を現した数値のことです。(右側。)

 

採用する階高についての根拠条文は存在しないのですが、いわゆる構造の常識というものらしいです。

 

ちなみに、出題の可能性は低いと思いますけど、「開口周比」を計算する際も「意匠階高」を用います。

 

最後に繰り返しますが、層間変形角の問題では「意匠階高」を用いる必要があります。

 

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